⑤-4-3-2-2-2-3.IMRT(強度変調放射線治療)

■講演3「前立腺がん、知ってほしい放射線治療の今」

出典:青木 昌彦:弘前大学大学院医学研究科 放射線腫瘍学講座 教授/「前立腺がんセミナー2024 青森 : 患者・家族の集い」より一部抜粋

前立腺は動く

前立腺の周囲1㎝を含めえ照射する必要がある

照射量は70Gyが限度

■1990年代の改善策

2000年代の改善策

2010年代の改善策

照射回数の比較

・通常分割も寡分割も有意差が無い

更なる照射回数の低減

・サイバーナイフ:5回照射

■ガイドラインでは

副作用

急性期反応と晩期反応

・予防策

IMRTを推奨

IMRTの(強度変調放射線治療)の成績

・IMRT vs 3D-CRT

■直腸障害対策

・Space OAR(ハイドロゲル)

⇒10秒程度でゼリーの注入完了

7年程前に製造承認

3か月間保持(8週の放射線治療に余裕)、6ヵ月後加水分解で消失

<参考情報>

■more008:前立腺癌の放射線治療

出典:話し手:中村清直(京都市立病院 放射線治療専門医) 聞き手:中村聡明(放射線治療専門医)/主催:一般社団法人がん医療の今を共有する会(ACT)より一部抜粋

■IMRT(強度変調放射線治療)

・ある方向(矢印マーク)の照射において

放射線の線量(強度)を変更できる

正常組織をえぐる形で病変に照射

■VMAT=回転原体照射+IMRT

■IMAT vs 4門照射の標的領域比較

50%以上の線量分布比較

90%以上の線量分布比較

IMRT直腸に重なる部分が少ない

分割照射

低リスク・中間リスク群・高リスクにおけるUHH(超寡分割照射)の推移

■後ろ向き調査結果

■just fitで照射すれば解決?

■前立腺は動く

数~10㎜移動する

■位置精度を高める方法

金属マーカー

前立腺と直腸が接している

直腸が照射されてしまう

前立腺と直腸の間に何か挿入出来るなら

直腸と前立腺の間に隙間を作ろう

直腸スペーサを隙間に挿入

3か月間保持(8週の放射線治療に余裕)、6ヵ月後加水分解で消失

<参考情報>

ガン細胞を破壊する能力

粒子線は放射線の倍の破壊力がある

ガン細胞内の酸素が少ないと

放射線は効果が低下する

粒子線は効果が維持出来る

■ビームを打つ方向を減らせる効果

・2次発ガンの減少

被ばくする体積に差がある

■異なるビームを束ねる

ブラッグピークは点

面に広げる拡大ブラックピーク

⇒ガン細胞領域に照射する