🔳前真之 東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授のYoutube動画(冬暖かい家にするには?~新築住宅でやるべき!冬の寒さ対策~ あたらしい家づくり教室)の内容等を中心に紹介する。
◆冬の寒さ対策
・家中がいつでもどこでも暖かくなっている状態が
⇒『ヒートショック』の解消に不可欠である。
◆健康に過ごせる室温とは?
~寒い住宅にひそむ基礎疾患とヒートショックのリスク~
・イギリスでは
⇒21℃として推奨しており、18℃までが許容できる温度としてしている。
⇒16℃未満になると呼吸器系の疾患に悪影響があり
⇒12℃以下では血圧や心臓・血管の疾患の危険が高まるとしている。
・WHOも
⇒住宅と健康のガイドラインの中で健康ために18℃以上を保つことを推奨している。
・日本では
⇒最低室温が10℃以下になる家も珍しくない。
⇒イギリスの指標では『低体温症を起こす(5℃)』ほど危険な寒さである。
■既存住居の断熱
◆現状(1980年築)
◆1階の窓だけを断熱強化
・エアコンによる暖房 vs 床暖房比較による『室内上下温度差』
◆1階の窓と『床』を断熱強化
◆エアコン vs 床暖房の相違点
・床暖房は
⇒室内の上下温度差が小さく
⇒乾燥感や気流感が少ない。
◆血圧との関係(断熱×床暖房の暖かい住まいでは)
・高血圧で通院している確率は
⇒居間の床付近の室温が14℃未満の場合と比べて
⇒17~21℃未満では60%
⇒21℃以上の場合は50%
に留まっている。
・暖房の積極的な使用により
⇒部屋間の室温差が1℃小さいと
⇒座り続ける時間が1日あたり27.1分短い結果であった。
■ヒートショック予防
◆脱衣室&浴室を暖めて、身体に負担の少ない入浴を
・既存住宅の大半は、温熱環境に問題がある。
⇒リビングと脱衣室&浴室の温度差を無くす事が不可欠である。
⇒スポット暖房器(遠赤外線暖房)の活用を含めて、風呂上りの身体が脱衣室で寒さを感じない事。