太陽に素直な住環境で『健康管理(ヒートショック予防)』の充実化を図る

🔳前真之 東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授のYoutube動画(冬暖かい家にするには?~新築住宅でやるべき!冬の寒さ対策~ あたらしい家づくり教室)の内容等を中心に紹介する。

冬の寒さ対策

・家中がいつでもどこでも暖かくなっている状態が

『ヒートショック』の解消に不可欠である

出典:左図)https://www.youtube.com/watch?v=FbemGVLgCXo                  右図)https://kurashisozo.jp/media/2020102104.pdf

健康に過ごせる室温とは?

~寒い住宅にひそむ基礎疾患とヒートショックのリスク~

・イギリスでは

⇒21℃として推奨しており、18℃までが許容できる温度としてしている。

⇒16℃未満になると呼吸器系の疾患に悪影響があり

⇒12℃以下では血圧や心臓・血管の疾患の危険が高まるとしている。

・WHOも

⇒住宅と健康のガイドラインの中で健康ために18℃以上を保つことを推奨している。

日本では

最低室温が10℃以下になる家も珍しくない

イギリスの指標では『低体温症を起こす(5℃)』ほど危険な寒さである

出典:https://kurashisozo.jp/media/2020102104.pdf

既存住居の断熱

現状(1980年築)

1階の窓だけを断熱強化

エアコンによる暖房 vs 床暖房比較による『室内上下温度差

1階の窓と『床』を断熱強化

出典:https://kurashisozo.jp/img/effort/reform.pdf

エアコン vs 床暖房の相違点

床暖房は

⇒室内の上下温度差が小さく

⇒乾燥感や気流感が少ない。

出典:https://kurashisozo.jp/img/effort/reform.pdf
出典:https://kurashisozo.jp/img/effort/pdf1.pdf

血圧との関係(断熱×床暖房の暖かい住まいでは)

・高血圧で通院している確率は

⇒居間の床付近の室温が14℃未満の場合と比べて

⇒17~21℃未満では60%

⇒21℃以上の場合は50%

 に留まっている。

・暖房の積極的な使用により

⇒部屋間の室温差が1℃小さいと

⇒座り続ける時間が1日あたり27.1分短い結果であった。

出典:https://kurashisozo.jp/common/pdf/energy_01.pdf

ヒートショック予防

脱衣室&浴室を暖めて、身体に負担の少ない入浴を

既存住宅の大半は、温熱環境に問題がある

リビングと脱衣室&浴室の温度差を無くす事が不可欠である。

スポット暖房器(遠赤外線暖房)の活用を含めて、風呂上りの身体が脱衣室で寒さを感じない事。

出典:https://kurashisozo.jp/img/effort/good_life.pdf
出典:https://kurashisozo.jp/img/effort/pdf2.pdf