⑤-4-2-11.標的生検 結果説明時の確認項目と内容

■標的生検結果 説明時の確認項目と内容

1.ガン検出の有無と検出数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2~3

⇒グリソンスコアと低・中・高のどの分類に入るか?

2.病理診断書の確認(前立腺がんの予後不良因子)・・・・・・・・・・P5~6

・クリブリフォーム:顔つきの悪いがん細胞

ふるい状構造の腺管

(ロボット全摘症例:3年で約40%、5年だと60%の人が再発/三重大・愛知医大)

・IDC–P:正常の基底細胞に囲まれた広い管腔内にがん細胞が増殖

⇒初回の針生検におけるIDC–Pの存在はグリソンパターン5よりも予後に影響

(ロボット全摘症例:3年で約50%、5年だと55%の人が再発/三重大・愛知医大))

手術時からすでに転移があったと思われる方が一定数おられた

高・超高リスクで上記の特徴を持つ300名の患者を対象

3.病期診断(標的生検でがん細胞が検出された場合

3-1.リンパ節転移の診断

・CT検査:8㎜以上の腫瘍サイズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P8

・MRI検査:約8mm以上のリンパ節転移を検出することが可能・・・・・・・P10

・PET-CT検査:約4mm以上のリンパ節転移を検出することが可能

⇒リンパ節ガンの平均サイズ:1.8㎜(高リスク)・・・・・・・・・・・・・P9

3-2.骨転移の診断・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11

骨シンチで表示できる転移には限界(転移の見逃し)がある

⇒放射性同位元素(ラジオアイソトープの略)を静脈注射し、各臓器や組織に集まる状態を 撮影し、機能や形態を調べる検査です

■DWIBSは2020年前立腺がんの骨転移を調べる検査に保険収載

・診断条件:

未治療でPSA ≧ 10ng/mLかつ直腸診陽性またはGleasonスコア ≧ 8の前立腺がん症例、および骨転移を示唆する症状のある前立腺癌症例の骨転移検索症症

・窓口支払額(3割負担:6,910円、別途加算負担:1,800円:計8,710円)

■PSMA-PET:非保険25万円)・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14~15

出典:https://www.j-rc.org/public/radiology/pdf/radio2010_14.pdf

■造影MRI