



■病理学的指標(再発しやすいガン細胞かの確認)
・Gribriformといわれる
⇒顔つき悪いガン細胞
・IDCP
⇒前立腺にガン細胞がさぁっと入り込む

■全摘手術前に既に転移
・IDCPありの再発率
⇒3年後:48.6%
⇒5年後:55%

■グレード5(グリソン分類:超高リスク)場合でも再発が高まる因子




■断端陽性
⇒前立腺の切断部の端部にガン細部がある
・生検ガン陽性率≧47.2%
⇒生検で10本の針の内5本がガン細部あり

■グレード5の予後不良比較
・断端陽性と生検ガン陽性率≧47.2%の両方の因子を持っている場合
⇒全摘手術前に転移を起こしていると推測される




■再発(PSA値上昇)リスクを事前に最小化する
■根治を指針にしないと判断が揺れる
⇒再発の可能性の要因を事前に把握しておく事
⇒短期的に副作用に意識がいきがちであるが、
⇒安らかな生活を送る上で、再発の心配の度合を減らす事が大事
■生検後の診断確定画像検査の限界
・CT検査(リンパ節転移):8㎜以上の腫瘍サイズ
⇒リンパ節ガンの平均サイズ:1.8㎜



・骨シンチで表示できる転移には限界(転移の見逃し)がある
・DWIBS法は8.5mm以上のリンパ節転移を検出するのに適しているとされています。
・超音波検査では約5mm以上のリンパ節転移を検出することが可能
⇒ただし、検出精度は使用する機器や技術、検査を行う医師の経験によっても異なるため、より小さな転移を見逃す可能性もあります。
・MRI検査では約8mm以上のリンパ節転移を検出することが可能
・PET-CT検査では約4mm以上のリンパ節転移を検出することが可能

※全身MRI(WB-MRI/DWIBS):保険適用
※PSMA-PET(保険外診療:自己負担/¥30万円程度)
⇒小さな病変を検出できる
⇒具体的な行動・意識決定が出来る
※CT、骨シンチでは検出できない小さな病変

・前立腺特異的膜抗原

■PSMA-PET検査
・初期病気診断をより正確に
⇒再発部位をより正確に診断
・PSMA-PETによるPSAの値<0.5未満
⇒再発の発見率:約40%
注:再発の閾値(手術:0.2,放射線:2.0)
※PSMAーPETとは前立腺ガン特異タンパク質を検出するPET検査

・事例
・CTではリンパ節転移が発見できず
⇒PSMA-PETでは矢印部の転移部位を発見
※全医者が待ち望んでいる検査



■放射線治療の選択肢が取れる
・ガン細胞の部位が特定できる
⇒ガン細胞の部位が特定できなければホルモン療法になる






■生検による高リスク前立腺ガン評価格差
⇒診断医間格差
⇒生検の再現性
※ダウングレード、ダウンステージもあり、
一方、リンパ節転移が隠れている
■治療方針:高リスク・超高リスク
⇒拡大郭清(リンパ節転移を取り除く)を行うべき
※日本では医者まかせ
■中間・高リスク(cN1まで)の手術
(再発リスクの低減を願い)
・拡大リンパ節郭清は行われるべき
⇒主治医に手術前に確認すべき
⇒医師によっては限局リンパ節郭清だけにしているケースもある
※高い手術スキルがないと拡大リンパ節郭清ができない
※診断の問題点・治療の問題点を含めて主治医と要確認が必要だ
※高リスクにおけるリンパ節転移の率
⇒23.7%
※転移の平均的大きさ:1.8mm
⇒大半のリンパ節転移をCT検査で見逃している(再発因子)
※CTでは8mm以上でないと映らない