講演3「外照射の進歩とSBRT超寡分割照射について」
山下 英臣(東京大学医学部附属病院 放射線科 准教授)開催:2023年11月23日(祝)


■位置決め精度が最重視
・周辺臓器に影響を受けや、結果として動く組織
⇒前立腺等
※固定精度が5㎜以内で対応できるなら保険適応
・対象:前立腺がんも含まれる

■位置合わせが重要
・浣腸による排便、排ガス(チューブ)、尿貯めの事前準備が必要
⇒便が多いと治療中止になる
⇒位置合わせは厳密にやる必要がある

■厳密なマージン制御

■前立腺がんは放射線が効きにくい
⇒高線量(78Gy)が必要であった
⇒高線量化にともなう正常組織への副作用が伴った(3D-CRT)




■高リスクに対する手術より放射線治療の方が良い


■米国では陽子線の施設しかない
・陽子線での評価
⇒X線と陽子線のどちらを選択しても良い

■エビデンスが少ない(2016年版)


■NCCNガイドラインでのSBRT(体幹)の適応
・低・中・高において適応にチェックマーク付き









<参考情報:重粒子線>
■寡分割照射
・1回:4.5Gy
⇒総線量:54Gy(RBE)/ 12回:3週間









・金マーカー留置
⇒位置決め:前立腺は膀胱・直腸(ガス・便)の影響を受け動く


■スキャニング照射(S)数
・前立腺がん:3,379人




■尿閉事例
・960人中2名(東大病院:SBRT)
⇒治療中に処置し
⇒数日で処置を取り外した
※手術なら全摘するので肥大も治る

■東大病院は金マーカーを使用しない

■6軸補正で位置合わせを高精度化している


■前立腺が動く要因として直腸からのガス



■G3:病院で治療するレベル
・G2:薬での治療










■保険点数が低い

<参考情報>



■SBRTはIMRT(強度変調放射線治療)の技術を利用




■連続すると副作用が起きる
・1日おきに東大病院は実施

■位置合わせが重要
・浣腸による排便、排ガス(チューブ)、尿貯めの事前準備が必要
⇒便が多いと治療中止になる
⇒位置合わせは厳密にやる必要がある


■厳密なマージン制御







■80%程度狙い通りの配置になる




■NCCNガイドライン
・中リスクからホルモン併用
⇒使用回数と期間

・高リスク:ホルモン併用
⇒使用回数と期間







■ホルモンでは前立腺がんが直せない
・ホルモン療法が効かなくなる
