■放射線によるがんの治療
出典:進化する放射線・陽子線治療(放射線治療科部長 原田英幸)【静岡がんセンター公開講座2024】
■がん細胞のDNAを
・放射線で傷つけて
⇒がん細胞を死滅させる(アポトーシスに導く)

■詳細なメカニズム
・活性酸素(フリーラジカル)を発生させて
⇒DNAを損傷する

■DNA損傷の自己修復機能を活用
◆毎日少しずつ照射し、自己修復機能の差を利用
⇒治療を休むと効果が低減(治りにくくなる)
・正常細胞は自己修復機能でDNA損傷部が回復
・がん細胞は自己修復機能が弱い
⇒DNA損傷部は死滅する方向に傾く

■照射法による体内での放射線量の違い

■固定具装着と定位放射線治療
・ピンポイント照射
⇒がん細胞領域に高線量を与え
⇒周辺の正常細胞への副作用を低減


■高精度照射
【前立腺がんでの治療ケース】
・画像誘導放射線治療(最新技術)
⇒照射直前に撮影したCT画像と
⇒治療装置内にある画像機器に融合して
⇒照射位置決め精度を高める(位置ズレの調整)
⇒直腸への照射線量を出来るだけ低減
⇒正常な細胞組織の副作用の低減

■動く臓器への位置決め精度向上
・呼吸と同期してがん細胞領域も動く
⇒移動領域全体に照射すれば正常な組織に害を与える
⇒がん細胞領域の移動を追尾して照射

<参考情報>

■最々新の画像誘導放射線治療

■小線源治療&放射性内用療法(標的アイソトープ治療)

・mRANワクチンのコンセプトをがん細胞に応用したイメージ(?)

・放射性半減期の考え方で
⇒一定基準値以下になるまで専用病室入院
⇒大概は1日程度の入院

■粒子線治療
【特徴】
・到達深度を調整できる
⇒照射の寸止めができる
・最深部で強い線量
・腫瘍の形に三次元的合わせることが可能


<参考情報>

■X線 vs 陽子線照射範囲比較


・X線照射(IMRT:強度変調放射線治療 vs 陽子線照射の違い

【陽子線照射】
・到達深度の調整
⇒照射を寸止め


・10㎝大の肝臓がん
⇒腫瘍マーカの推移:84600→4060(2ヵ月後)→16(1年6ヵ月後)




■前立腺がん
・リンパ節転移
⇒IMRT(強度強度変調放射線治療)が適している

<参考情報>

<参考情報:Microsoft Copilotの回答>
・DWIBS法は8.5mm以上のリンパ節転移を検出するのに適しているとされています。
・超音波検査では約5mm以上のリンパ節転移を検出することが可能
⇒ただし、検出精度は使用する機器や技術、検査を行う医師の経験によっても異なるため、より小さな転移を見逃す可能性もあります。
・MRI検査では約8mm以上のリンパ節転移を検出することが可能
・PET-CT検査では約4mm以上のリンパ節転移を検出することが可能
・CT検査によるリンパ節転移判定の限界
⇒CTでは8mm以上でないと映らない



<参考情報>

・陽子線照射

・X線照射


■寡分割照射の取組
・前立腺がん
⇒スペーサーの利用により1回当りの線量増加
⇒2Gr(37回照射)から3Gr(21回照射)

■IMRT(強度変調放射線治療)









①

②粒子線治療を検討
・線量計画

・リンパ節転移も無くなった

■心臓への影響
・陽子線の特性(線量深度の寸止め)を活用する事で
⇒心臓への線量軽減で
⇒心臓疾患の発祥割合を低減

・X線治療は心臓にも照射
・陽子線治療は心臓領域を避けて照射




■前立腺がんに対する放射線外部照射療法の最前線
出典:京都大学医学部放射線治療科 准教授 溝脇 尚志 氏/前立腺がんセミナー 患者・家族の集い 2016 大阪 2016年10月10日開催 https://www.youtube.com/watch?v=IyHLVbNK8YE&t=1085s&ab_channel=%E3%80%9C%E5%89%8D%E7%AB%8B%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%82%A3%E8%80%85%E3%83%BB%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%80%9C%E8%85%BA%E5%8F%8B%E5%80%B6%E6%A5%BD%E9%83%A8