⑤-4-3-2-2-1.粒子線治療と寡分割照射

■放射線治療の進化 粒子線治療 寡分割照射

■炭素線(重粒子線)と陽子線の違い

拡大ブラッグピーク(がん病巣領域に合わせる)

陽子線は終点の勾配が急峻(正常組織部への影響が少ない)

■スペーサーの利用

・腸(リスク臓器:穴が空く)に

線量が当たらないようにスペーサー留置

16回照射(倍の線量照射

出典:https://www.youtube.com/watch?v=0AoOnX4N_H0&t=12s&ab_channel=SatoakiNakamura

WØW!010:放射線治療の進化 粒子線治療 講師:出水祐介(神戸陽子線センター)

■放射線治療の進化 X線治療

■がん細胞の細胞死を導く

・修復/回復

・再分布

・再酸素化

以上の機能を使い細胞死に導く

■寡分割照射

1回当りの線量を増加

・少ない照射回数(短い期間)

がん細胞の再増殖を抑制

■前立腺がん

α/β比が低いので

寡分割照射と相性が良い

・寡分割照射により

消化管・尿路毒性の頻度増加が心配される

再発率比較

・18.0% vs 17.8%

■毒性

※陽子線・重粒子線共に

・51.6Gy(RBE)/12回

※ASTRO:米国

出典:https://www.youtube.com/watch?v=wSKOd4b4Bgs&t=2019s&ab_channel=SatoakiNakamura

WØW!009:放射線治療の進化 X線治療 講師:伊藤 慶(都立駒込放射線治療部)

■放射線治療計画ガイドライン2020年版

<参考情報>

■超寡分割照射 vs 通常照射比較

・治療成績はほとんど変わらない(右図:下段のグラフ)

尿路系の副作用は増えている(右図:上段のグラフ)

出典:前立腺がんの最新治療(泌尿器科副部長 山下亮)【静岡がんセンター公開講座2024】

■粒子線治療

陽子線治療

■前立腺がん

・リスク度合い(病状に応じて)選択

例:高リスクはリンパ節転移が想定されるので

⇒IMRT(強度変調放射線治療)の選択になる

<参考情報>

■潜在的な転移

■前立腺がんの寡分割照射

・21回:63Gy(RBE)

<参考情報>

前立腺がんに関する重粒子線治療について

■副作用

・急性期:約70%、多くは軽度

・晩期:膀胱・尿道:10%程度

出典:https://www.youtube.com/watch?v=3w17PPd96ec&ab_channel=QSTChannel%EF%BC%88%E9%87%8F%E5%AD%90%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80%E8%A1%93%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B%EF%BC%89 動画は2024年8月時点の情報

■あきらめないがん治療-粒子線治療講演会-前編

出典:兵庫県立粒子線医療センター 沖本院長(2024年9月1日) https://www.youtube.com/watch?v=R0JakpsrnZ4&t=2s&ab_channel=%E3%80%90%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%80%91%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E7%B2%92%E5%AD%90%E7%B7%9A%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

■主治医の見解以外に何か可能性はないか?

例:X線治療後の再発なのでX線治療は不可能です等

治療をあきらめるしかないのか?

治療法の選択を医者まかせでは納得ができるか?

・患者も知っておく(事前学習)ことが大事だ

正しい適切な治療法に辿り着くために

<参考情報>

■因果関係が立証されているがん

喫煙:肺がん

飲酒:食堂がん舌がん

・感染:子宮がん

■いくつかの変異が積み重なって

・がん細胞に成長する

⇒それなりの時間がかかる

つまり、加齢(高齢になること)なれば誰でもが有する

細胞エラーが積み重ねた結果

■がんの進行度

<参考情報>

前立腺がんのリンパ節転移の平均サイズ

1.8㎜

日本版ノモグラム

限局ガンでない確率のうが圧倒的に多い

小さな浸潤ガンとか

小さなリンパ節転移が飛んでいる等

CT検査、MRI検査で検出できない現状が有る

<参考情報:Microsoft Copilotの回答>

CTでは8mm以上のリンパ節転移を検出するのに適しているとされています

・DWIBS法は8.5mm以上のリンパ節転移を検出するのに適しているとされています

超音波検査では約5mm以上のリンパ節転移を検出することが可能

ただし、検出精度は使用する機器や技術、検査を行う医師の経験によっても異なるため、より小さな転移を見逃す可能性もあります

MRI検査では約8mm以上のリンパ節転移を検出することが可能

PET-CT検査では約4mm以上のリンパ節転移を検出することが可能

■直径2㎝のがん

どれ位のがん細胞数があるか?

約10億個

1㎝以上の大きさのがん細胞にならないと発見できない

1㎝以下のサイズのがん細胞は何処かに転移している

※精神的安定の観点からここ事は無知が幸いしてる

日本版ノモグラム

限局ガンでない確率のうが圧倒的に多い

<参考情報>

■がん細胞=蜂の巣

限局期に相当

⇒切除または放射線治療で完治可能

限局進行期

手術による根治的な治療が困難な症例がある

少しずつがん細胞を切り崩していくので

がん細胞を周辺にまき散らす可能性がある

又、全てを切り崩せる保証がない

・放射線治療の良い適応となる

高齢、基礎疾患、切除範囲が広すぎる等

Ⅳ期でも11.5%が5年生存している

Ⅳ期でも例外がある

色んなパターンがあるので

簡単にあきらめない

粒子線治療はⅢ期まで

対象患者:手術が可能

※詳細な内容(最新情報)は以下動画時間を確認

監視療法(≒待機療法)について

途中でがん細胞の性質が変わる事もあるので

注意深い観察と診断が必要

※高齢化に伴う認知症患者は治療が出来ない

・ピンポイント照射が当たり前の時代

⇒誤差2㎜程度、最大5㎜に収まる

認知症患者

安静に指示された状態に身体を保てない

照射時に動く事もあり、治療の安全性が保てない

⇒テーマになっている

あきらめないがん治療-粒子線治療講演会-後編

出典:https://www.youtube.com/watch?v=eVRz04FKSyU&ab_channel=%E3%80%90%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%80%91%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E7%B2%92%E5%AD%90%E7%B7%9A%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

中性子が出る

ペースメーカーに悪影響を与える

信号に影響を及ぼし最悪信号が止まる可能性もある

要医師と相談の事

■粒子線治療の特徴

・ブラッグピーク&拡大ブラックピーク

■ブラッグピーク&拡大ブラックピークの特徴

照射距離の寸止めが出来る

正常な組織への影響を大きく抑える事が可能

■粒子線治療(上図)・1年後に別の箇所にがん発生(下図)

X線で治療を選択(下図)

※保険適応ではない

大型の肝細胞がん、4㎝未満の場合

X線治療による肝障害範囲が広い

右図左側の黒い領域にX線による障害が発生

<参考情報>

■粒子線(重粒子・陽子線)治療の保険適応

※手術による根治治療が困難(制約がある)ながんが多い

前立腺がんには制約がない

粒子線治療は違った部位(箇所)なら複数回治療可

前立腺がんの場合

陽子線治療のみ

⇒理由があって陽子線に決めている

◆2021年度から炭素イオン線治療(重粒子)数が増加

安全に重粒子線治療が出来るノウハウが

蓄積されてきた背景があるので

※重粒子と陽子線のどちらを選ぶか?

(安全性確保の運用体制が出来ると)

重粒子の利点を選択

■直列 vs 並列電池の機能で概念説明

一部がダメになっても機能するかどうか

膵体尾部がんに対する高精度陽子線治療例

スペーサー(安全性確保)を利用

・外科の先生にお腹にスペーサーを挿入してもらう

胃の照射量を低減して

胃に穴が空くのを防ぐ)

膵(すい)がんに高線量を照射