前立腺がんの「PSA検診・ 直腸診・生検」
東北大学病院 泌尿器科教授 荒井陽一 先生
出典:https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_feature/article325.html
■直腸診は前立腺がんの発見に役立つ
・PSA検診を補う検査として
⇒直腸診と経直腸エコーがあります。
・直腸診は
⇒医師が肛門(こうもん)から指を入れて、直接、前立腺を触るものです。
⇒がんがあると前立腺に硬くなっている部分があるので、怪しいとわかります。
⇒実は前立腺がんのうちの一部にPSA値が上昇しないタイプのものがあります。
⇒このタイプのがんをみつけるには、直腸診が大きな役割を果たしています。
⇒また、50歳以上の男性では、前立腺肥大症で泌尿器科を訪れる患者さんも大勢います。
⇒前立腺肥大症の診察でも直腸診が行われるため、このときに医師が前立腺がんを疑うこともあります。
・経直腸エコーは
⇒肛門からプローブ(超音波を発信して測定する棒状の器具)を入れて、画像で観察する検査です。
⇒がんがあると、画像上、黒く抜けて見える性質があります。
⇒ただし、早期の小さな前立腺がんは、この検査では発見できません。
・このほか
⇒一般的な血液検査や尿検査などの結果から総合的に判断して、
⇒前立腺がんが疑われる場合は、
⇒前立腺に針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で調べる前立腺生検を行います。


出典:https://www.wakayama-med.ac.jp/med/clinical/use/index/img/guide_zenritsu.pdf