⑤-4-2-2.直腸診

前立腺がんの「PSA検診・ 直腸診・生検」

東北大学病院 泌尿器科教授 荒井陽一 先生

出典:https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_feature/article325.html

直腸診は前立腺がんの発見に役立つ

・PSA検診を補う検査として

直腸診と経直腸エコーがあります

直腸診は

⇒医師が肛門(こうもん)から指を入れて、直接、前立腺を触るものです。

がんがあると前立腺に硬くなっている部分があるので、怪しいとわかります

実は前立腺がんのうちの一部にPSA値が上昇しないタイプのものがあります

このタイプのがんをみつけるには、直腸診が大きな役割を果たしています

⇒また、50歳以上の男性では、前立腺肥大症で泌尿器科を訪れる患者さんも大勢います。

⇒前立腺肥大症の診察でも直腸診が行われるため、このときに医師が前立腺がんを疑うこともあります。

経直腸エコーは

⇒肛門からプローブ(超音波を発信して測定する棒状の器具)を入れて、画像で観察する検査です。

⇒がんがあると、画像上、黒く抜けて見える性質があります。

ただし、早期の小さな前立腺がんは、この検査では発見できません。

このほか

⇒一般的な血液検査や尿検査などの結果から総合的に判断して、

⇒前立腺がんが疑われる場合は、

⇒前立腺に針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で調べる前立腺生検を行います。

出典:https://www.wakayama-med.ac.jp/med/clinical/use/index/img/guide_zenritsu.pdf