⑤-4-1-1.転移疾患(オリゴ転移がん)と再発リスク

■転移疾患

事例:PSMA-PET検査で転移部の同定(オーストラリアにて

⇒標的放射線治療の実施

全身拡散強調MRI(DWIBS)vs CT

・CT:転移数が限られている⇒小さい転移部は表示できず

全身拡散強調MRI(DWIBS)多数の転移部の表示も可能になる

※病変の広がりをできるだけ正確に評価する事が大事

画像診断技術の特徴及び長所・短所とその限界を評価して使い分ける事が重要

活動性病変の評価が重要

活動性病変の部位は?

CT、SPECT-CTでは不明

DWI(拡散強調画像では黒く(水分子の動きは鈍い領域)では表示されている

骨化評価の評価が重要

ホルモン治療効果ありで骨化(CT、SPECT-CTの白い領域)

問題はない

病変増悪で骨化(活動性病変:DWIの黒い領域)

問題があるので新たに治療が必要

■『骨化の評価』に全身拡散強調MRI/DWIBS法が優れている

去勢抵抗性前立腺がんの治療効果を測定する上で優れた画像診断

腫瘍の信号(がんの領域)の活動性を反映

放射線画像診断であるので反復して検査(経過観察)が出来る

去勢抵抗性前立腺がんの治療効果を測定全身拡散強調MRI/DWIBS法

治療が奏功すると

がん組織が破壊され、がん領域が小さくなるのを評価する画像診断

水分子の拡散速度が小さい段階(右図 赤丸の黒い領域)から

拡散速度が大きくなる段階(右図 赤丸の黒い領域の縮小治療後3ヵ月後

<参考情報>

正常組織である脳脊髄液

水分子が動きやすい(拡散速度 

非正常な組織である『脳梗塞領域』・『がん領域

水分子が動きにくい(拡散速度 

注:判読しやすくする為、白黒反転をして非正常な組織である『脳梗塞」「がん」の領域を表示

出典:サブタイトル/⑤-4-2-9.DWIBS(背景抑制広範囲拡散強調画像)検査~従来のMRI、PET-CTとの違い~

全身拡散強調MRI/DWIBS法活動性領域を診断事例

・PSA値上昇傾向時

1回目診断:病変(活動領域)の確認⇒ホルモン治療⇒PSA値低下

⇒2回目診断:病変(活動領域)の確認⇒放射線治療⇒5カ月間PSA進行値低下

・23名のオリゴ転移に対する『標的放射線治療』結果

出典:https://www.youtube.com/watch?v=kZg8WIgQGiI オリゴ転移前立腺がんに対する標的放射線治療 吉田 宗一郎 Cancer Channel

■再発(PSA値上昇)

PSMA-PET(保険外診療:自己負担/¥25万円(税込))

小さな病変を検出できる

⇒具体的な行動・意識決定が出来る

CT、骨シンチでは検出できない小さな病変

■PSMA-PET検査

初期病気診断をより正確に

再発部位をより正確に診断

PSMA-PETによるPSAの値<0.5未満

再発の発見率:約40%

注:再発の閾値(手術:0.2,放射線:2.0)

※PSMAーPETとは前立腺ガン特異タンパク質を検出するPET検査

事例

CTではリンパ節転移が発見できず

PSMA-PETでは矢印部の転移部位を発見

全医者が待ち望んでいる検査

放射線治療の選択肢が取れる

ガン細胞の部位が特定できる

ガン細胞の部位が特定できなければホルモン療法になる

■講演2「治療選択の迷いどころ、限局がんと転移がんの狭間を探る」

井上 貴博(三重大学医学部附属病院 腎泌尿器外科 教授)

出典:https://www.youtube.com/watch?v=MthuYtjdBsQ&ab_channel=%E3%80%9C%E5%89%8D%E7%AB%8B%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%82%A3%E8%80%85%E3%83%BB%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%80%9C%E8%85%BA%E5%8F%8B%E5%80%B6%E6%A5%BD%E9%83%A8

限局ガンの2~3割が再発

転移が発見できない

病理学的指標(再発しやすいガン細胞

・Gribriformといわれる

顔つき悪いガン細胞

・IDCP

前立腺にガン細胞がさぁっと入り込む

■全摘手術前に既に転移

・IDCPありの再発率

3年後:48.6%

⇒5年後:55%

グレード5(グリソン分類)場合でも再発が高まる因子

断端陽性

前立腺の切断部の端部にガン細部がある

生検ガン陽性率≧47.2%

⇒生検で10本の針の内5本がガン細部あり

グレード5の予後不良比較

断端陽性生検ガン陽性率≧47.2%の両方の因子を持っている場合

全摘手術前に転移を起こしていると推測される

全身MRI(DWIBS)による検査事例(保険収載)

全身MRI(DWIBS)ならガン細胞が発見できた

従来の画像検査:骨シンチで発見できないガン細胞

限局ガンと判断していた

既に脊椎に転移していたのを見逃していた

※転移部には放射線治療に関する前向き臨床試験(三重大)

PSMAとは

ガン特異タンパク質

ガンの診断に有効になる

正常の前立腺では発現しない

前立腺ガンになると発現する

PSMAに狙いを定めた放射線薬品の開発

■PSMA-PET検査

初期病気診断をより正確に

⇒再発部位をより正確に診断

PSMA-PETによるPSAの値<0.5未満

再発の発見率:約40%

注:再発の閾値(手術:0.2,放射線:2.0)

※PSMAーPETとは前立腺ガン特異タンパク質を検出するPET検査

事例

■放射線治療の選択肢が取れる

ガン細胞の部位が特定できる

ガン細胞の部位が特定できなければホルモン療法になる

手術後の補助放射線療法 vs 早期救済放射線療法 ランダム比較調査

差は無かった

PSAが上昇してきたら治療するとなっているが

⇒参加者に特性が雑多(放射線治療を必要とする/しない)な為

⇒整理された患者特性で比較調査する必要がある

※このランダム比較調査は海外の事例である

<参考情報>

■生検で中・高リスクと判定された場合の病期診断

全身MRI(DWIBS)

全身MRI(WB-MRI/DWIBS)

保険適用

全身MRI(WB-MRI/DWIBS)が出来る施設は極めて限られている

PSMAーPETは保険適用ではない

従来分からなかったガンが確認できる

※PSMAーPETとは前立腺ガン特異タンパク質を検出するPET検査

海外で普及している

出典:出典:講演1「これだけは知っておきたい、前立腺がんの診断と治療」 成田 伸太郎(秋田大学医学部附属病院 泌尿器科 准教授)

■転移ガン

・従来は全身治療=ホルモン治療の一択だったが

より詳細に分析して適切な治療を検討

転移・再発ガンは多様な集団

自分がどのマトリクスに位置にいるかを知る必要がある

去勢抵抗性ガンになる確率(左図)と生存率(右図)比較

・紫色:初診時から転移がある人

根治治療後オリゴ(少数ガン細胞)転移と

根治治療後多数転移では

大きな差がある

■根治を目指せる人の可能性も(?)

根治治療後オリゴ(少数ガン細胞:1個~2個)転移の人

DNA解析

WNTシグナルDNA修復機能遺伝子の変異

骨転移や臓器転移が多い

■再発(PSA値上昇)

PSMA-PET保険外診療:自己負担/¥25万円

小さな病変を検出できる

⇒具体的な行動・意識決定が出来る

CT、骨シンチでは検出できない小さな病変

■転移部位への局所療法の意義

・転移の少ない人

⇒積極的に放射治療・手術を行う動きが出ている

ホルモン療法の開始時期を遅らせる

転移数が少ない(初診時転移あり)人

従来はホルモン治療の一択であったが

前立腺に局所的放射線治療による延命効果が期待できる

放射線治療の選択肢が取れる

ガン細胞の部位が特定できる

ガン細胞の部位が特定できなければホルモン療法になる

■PSMA-PET検査

初期病気診断をより正確に

再発部位をより正確に診断

PSMA-PETによるPSAの値<0.5未満

再発の発見率:約40%

注:再発の閾値(手術:0.2,放射線:2.0)

※PSMAーPETとは前立腺ガン特異タンパク質を検出するPET検査

事例

CTではリンパ節転移が発見できず

PSMA-PETでは矢印部の転移部位を発見

全医者が待ち望んでいる検査