⑤-4-3-2-2-2.X線治療

■放射線治療選択前の検査の質を高める&再発(PSA値上昇)

PSMA-PET(保険外診療:自己負担/¥30万円程度)

小さな病変を検出できる

⇒具体的な行動・意識決定が出来る

CT、骨シンチでは検出できない小さな病変

■PSMA-PET検査

初期病気診断をより正確に

再発部位をより正確に診断

PSMA-PETによるPSAの値<0.5未満

再発の発見率:約40%

注:再発の閾値(手術:0.2,放射線:2.0)

※PSMAーPETとは前立腺ガン特異タンパク質を検出するPET検査

事例

CTではリンパ節転移が発見できず

PSMA-PETでは矢印部の転移部位を発見

全医者が待ち望んでいる検査

放射線治療の選択肢が取れる

ガン細胞の部位が特定できる

ガン細胞の部位が特定できなければホルモン療法になる

more 008:前立腺がんの放射線治療

出典:中村清直(京都市立病院 放射線治療専門医)2024年12月15日

■IMRT(強度変調放射線治療)の特徴(改善

・凹凸の形状に沿った線量分布が可

照射方向に関して強弱の線量を出力が出来る

出来るだけ『正常な組織領域』への照射線量を減らす

1回の線量を上げながら前立腺癌・正常組織へのダメージ関係

⇒1回線量3Gyの関係が選択目安になる

分割回数の低減が期待できる(39回→20回)

照射の位置決め精度が重要

臓器は動く肺:呼吸)等

正常な領域の組織に高線量が照射される

前立腺は治療中に動く(膀胱、直腸の状態変化で)

■照射範囲の精度を高めたい

・マーカーを利用

位置確認

前立腺と直腸間

スペースOAR

拡大ブラッグピーク

・がん細胞(病巣)領域に照射

⇒陽子線とエネルギーの少ない陽子線を組み合わせて

ブラッグピークを広げる事ができる

・体内深さ照射

ピン止めのごとく止める

⇒裏側(後方)の照射が劇的に低減

■がん細胞の破壊力

・酸素が少ない細胞

X線・陽子線は破壊力が弱くなる

陽子線 vs 重粒子線の各リスク群における生存期間

位置決め精度が低い装置(古い装置)での結果