⑤-5.転移性去勢抵抗性前立腺がんの「治療動向情報収集」と「判断の多視点化(ダウングレード⇒超寡分割放射線照射等)」(自由診療=非標準治療)

🔶標的はPSMA 前立腺癌治療の最前線

出典:https://www.youtube.com/watch?v=h9UMFRI-H5w&t=17s 宇都宮セントラルクリニック

※事例は稀な場合を一般的であるかのように説明されている可能性もあるので大注意する事(誤解しないように)。徹底的な裏付け調査多面的評価及び治療技術の限界について見極めが重要

※鵜吞みにするな!

■画像診断

・事例

PSMA-PETとMRIでは癌が見える

FDG-PETでは癌が見えない

■全身に転移した患者(去勢抵抗性前立腺がんの画像診断比較事例

・FDG-PET:日本で画像診断

癌の部位がぼんやりした画像

⇒PSMA-PET:ドイツで画像診断(2016:ドイツに患者を紹介)

⇒癌の部位がハッキリした画像

海外では臨床上、PSMA-PETを使用している

■去勢抵抗性前立腺がんの症例

・ドイツで4回のPSMA治療放射線のβ治療)(赤字箇所)を受ける

1回目治療後にPSA値が上昇した

その後、PSA値が低下

⇒2回目、3回目、4回目と治療を行い

⇒PSA値は横這い傾向から低下した

結局は大分癌部位は小さくなったが癌はなくならなった

PSMA治療放射線のβ治療)の限界も見えてきた

尚、リンパ節に転移があり、1回目時には歩けなかったが、2回目以降は歩けるようになった

■PSAとPSMAの決定的な違い(マーカーの違い)

・PSA

前立腺に何らかのイベントが起きると

前立腺で分泌されるタンパク質が血液中に漏れる

PSMA

前立腺がん細胞の膜表面)にくついたタンパク質

■PSA:血液マーカーとしての役割

・基本特性

⇒PSA(前立腺特異抗原)は

前立腺上皮細胞由来の酵素で

⇒精液の液化に関与する

前立腺組織が障害されると

血中に漏出し、PSA値が上昇する

追加検査による鑑別診断が必須

※「前立腺に何らかの異常がある」というシグナルを提供する

■PSMA:画像診断と治療のターゲット

PSMA

前立腺がん細胞の細胞膜に高発現するタンパク質

前立腺がんの位置を示す指標

PSMAPET

放射性PSMAリガンドで前立腺がん細胞を画像化

※PSMA陰性腫瘍

前立腺がんの約10%は

PSMAの発現が低い

PSMA-PETで検出困難な場合がある

保険適用の段階

・PSA値、尿検査、直腸診、超音波検査、MRIの段階

68Ga-PSMA-PETは非保険適用

生検しても前立腺がんが発見されず、PSA値が高い場合

自費(25万円~)でも68Ga-PSMA-PETを受診した方が良い

・『前立腺生検後』のMRI、CT、骨シンチ、FDG-PETの段階

FDG-PETは保険適用であるがほとんど前立腺がんが見えない

【再掲示】

・『治療(手術、放射線)』後のPSA値上昇段階

68Ga-PSMA-PETは非保険適用

🔶去勢抵抗性前立腺にがんになった段階

(ホルモン療法が効かなくなり、転移が広がった段階

余命期間が特定される段階

177 Lu-PSMA治療のコンパニオン診断薬として

68Ga-PSMA-PETが保険適用(2025年)

68Ga-PSMA-PET費用は55万円

※半値の自費で68Ga-PSMA-PETを受け付けいている(宇都宮セントラルクリニック)

■セラノスティクス

・診断と治療を一体化させたアプローチ

リガンド(上図の真中に記載)を基にして

①診断用にガンマ線が放射される「68Ga(ガリューム)」を使用して(左図)

⇒PETのイメージングにしている

②ベータ線が放射される治療薬「177 Lu(ルテチウム)」を使用して(右図)

前立腺がん細胞に直接放射する

177 Lu(ルテチウム)-PSMA-617と68Ga(ガリューム)-PSMA-11による             PSMAを標的とした本邦初のセラノティクス

・薬剤のデリバリ(搬送)システム

画像診断用:68Ga(ガリューム)-PSMA-11(左図)

放射線治療薬:177 Lu(ルテチウム)-PSMA-617(右図)

68Gaゴゼトチド

68Ga(ガリューム)を製造

保険適用になった

■原発巣の評価

・原発巣の『局所領域診断』はMRIより高精度

左上図:MRI画像診断(Aの矢印部が癌、B及びCには余分な部分(非癌部)も映っている

左下図:PSMA-PET画像診断(Dの矢印部が癌。Aの矢印部と同じ)

■リンパ節の評価

左上図:PSMA-PET画像診断(Aの白部が癌。Dの一番下:直腸部の白い輪郭(リンパ節)が癌)

上中図:CT画像(Bの一番下:直腸部の数ミリの白い輪郭(リンパ節)が癌であるが1㎝以上でないと癌と見なさない:影として癌を見逃す

※画像診断の解像度(分解度≒癌サイズ)と癌認定の関係について更なる調査が必要

■骨転移の評価